陽の当たる場所に

gonと申します。面白いことはありません。単なる忘備録。ただ、もしかしたら、こんな人間いるんだなーくらいに面白がってくれる人もいるかもしれません。

山路を登りながら、こう考えた。

「山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

 

夏目漱石草枕の一文だ。

 

 

恥ずかしながら、

わたしは草枕を読んだことはなく、

この一文も知らなかった。

 

 

そんな文章が、

何故か目の前に現れた。

 

「現れた」

 

というのが正しいのである。

 

 

さて、年賀状でも作るかと

イラストレーターで作業していた。

 

ちょっとした操作で、

文字を範囲内で打ち込む操作なのだが、

範囲指定したらその文章が出てきたのである。

 

はて?

 

コピーしたかな?

 

何故か、

心にずどーーーん響いた。

 

 

次の日、ネットで検索したら、

その一文が出てきた。

 

さらにその続きも出てきたので、

忘れないように書いておこうと思う。

 

 

「すみにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟ったとき、詩が生れて、絵ができる。

人の世を作ったのは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三件両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。

あれば人でなしの国に行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくいところをどれほどか、寛容て(くつろげて)、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。

ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降る。

あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い。」

 

 

果たしてこれは、

偶発的なものなのか、

はたまた必然なのか。

 

これはもしかしたら、

今まで放置していたことを、

やれってことを示唆しているのかもしれないと、重い腰を上げることにした。

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